安八町商工会

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事業者・創業者の皆様へ

後継者難の危機~建設業と新規就農の両立~

事業内容

建設業

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

笠松町で住まいや暮らしに関するお悩みを抱えるお客様に対して、訪問相談を行い、現地を確認しながら作業方針を立てるサービスを提供しています。リフォーム後の使用用途やご希望を詳しくお伺いし、満足度の高い施工を目指しています。急な水回りや建具の不調にも迅速に対応し、小さな問題でも遠慮なくご相談いただけます。お電話での相談も可能で、「大工な御用聞き」として信頼されています。

相談内容・課題

2019年ブドウ農家のビニールハウスの張替えを行った際、ブドウ農家の高齢化と担い手不足という後継者問題に直面し、新規就農と現行のリフォーム業の両立を目指すことを決意された。農業とリフォーム業の両立には、時間と労力の管理が大きな課題であり、農業の季節変動とリフォーム業の繁忙期を調整するためには、効率的なスケジュール管理と労働力の確保が不可欠でした。さらに、二つの事業を成功させるためには、農業未経験者のため専門知識や技術の習得、資金面の確保も必要でありました。

支援内容・活用した支援メニュー

【専門知識の習得と新規事業の経営計画書策定】
耕作予定地での栽培や収支の見通しを立てて認定新規就農者となる。作業のマニュアル化や収入の安定化を図るための仕組みづくりが重要と感じ、農園では新しい栽培方法に挑戦。
【プロジェクトを支えるための資金調達プラットフォームの活用】
地域金融機関が手掛ける「ローカルクラウドファンディングOCOS」を活用し「無添加セミドライマスカット」商品化の共感者を募る。
【異なる事業に対応する柔軟な就業規則の策定】
専門家派遣制度にて、異なる事業を一つの就業規則で管理するための効果的なルール策定を行った。

成果・改善効果など

クラウドファンディングは、目標金額50万円を達成し、さらに、セカンドゴールとして設定した100万円にも到達し、最終的に101.3万円となりました。支援者の数は49人で、多くの方々の協力によって成功を収めました。この成果は、プロジェクトの実現に向けた大きな一歩となりました。異なる事業形態が複合する事業所においての就業規則の策定は専門家の介入が不可欠でした。この策定にて企業は法令順守を確保し、労働環境を整え、社員の権利や保護を強化したことで、事業所の一体感と生産性を向上させることができるようになりました。
建設業と農業を両立させる新事業への取組は、まだ手探りの部分が多く、さまざまな困難や課題に直面しています。このような障害を少しでも取り除き、事業の安定化を支援するために、進捗状況の確認や専門家派遣制度を活用しています。

事業者の声

現在の建設業を続けながら、ブドウ園の生産や農作業、製造、販売までを一貫して行う新しい事業展開を計画しています。この挑戦を通して、地域の豊かさを守って次の世代につなげていきたいです。子どもたちがあこがれる仕事をしたいと思っています。困難や課題に直面しても、創意工夫と努力を重ね、新しい価値を生み出していきます。また、商工会のご支援に深く感謝申し上げます。皆様のご支援が、私たちの活動を支える大きな力となっています。