岐阜県商工会連合会

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事業者・創業者の皆様へ

業務効率化相談をきっかけに事業承継を見据えた継続的支援

事業内容

食料品製造卸、喫茶店

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

毎朝、30名以上のお客様が集うという喫茶店と、下呂市内スーパーや旅館に商品を卸売している食品製造の2種類の事業を展開。特産の「まぜひかり」や「たかやまもち」を生産する農業も行っている。
旅館へは土産物として販売する商品と、旅館の食事に使うための食品を納めている。市場を通さない直接取引のため、ニーズを直接把握することができ、細やかな対応ができる。

相談内容・課題

①業務効率化
毎朝5時から経営者夫妻とパート従業員、繁忙期にはさらに臨時社員2名を加えて商品製造を行っている。手作りがウリではあるが、少しでも効率化できる部分について改善を検討したい。
②販路拡大
新型コロナウィルスが蔓延したときには卸先の旅館がその影響を大きく受けたため当社の売上も激減した。卸先の影響を受けることがない直接販売を増やしたり、他地域への販路拡大を目論みたい。

支援内容・活用した支援メニュー

以下の一連の支援を下呂市馬瀬商工会経営支援員と連携して行った。
①現状の分析、取り組みの提案
ヒアリングを行い、現状を分析。課題解決に向けた提案の上、その中から人員や金銭面を考慮し、社長とともにまず取り組めるものを抽出。優先順位を決めて取り組むことにした。
②生産性向上に向けた取り組みの提案(小規模事業者持続化補助金の活用)
商品のアイテム数が多様であり、急な注文への対応を効率化するため、賞味期限自動計算機能の搭載されたラベルプリンタの導入を提案。
③商品パンフレットの製作支援(小規模事業者持続化補助金の活用)
商談や営業の際に商品を紹介できるよう、パンフレット作製を提案。パンフレット作成に向けたヒアリングシートを用いてヒアリングし、自社のこだわり・商品の特徴をわかりやすく掲載する支援を行った。
④商談会への参加支援
「NEXCO中日本事業エリアSA・PAテナント商談会」への参加を提案。FCPシートの作成について支援を行った。
⑤事業承継について
事業の今後についてヒアリングを行い、承継の意向について伺った。承継に向けた準備について説明、ご提案。

成果・改善効果など

①業務の効率化(作業時間の半減、計算の自動化)
シール2枚で商品情報を掲載していたが、シール1枚に情報を集約することが可能になり、貼付にかかる時間が半減した。また、賞味期限計算も自動化できたことで総合的に作業効率が向上した。
②取引先の増加
パンフレットを作成、当社商品と合わせて土産物店店頭への設置や、取引先への配布を行った。配布してから2か月ほどで取引先が新たに1社増加。
③新たな取り組み「馬瀬ふる里便」
新たな商品として当社商品を詰め合わせた「馬瀬ふる里便」を開始。
④初めての商談会参加
「NEXCO中日本事業エリアSA・PAテナント商談会」に申し込みし、書類選考を通過。
⑤事業承継 事業を承継するための意識づけができた。

事業者の声

令和5年6月、主人が急逝し、私が事業主になりました。「NEXCO中日本事業エリアSA・PAテナント商談会」に申し込み、書類選考に通りましたがその後の商談会への参加を自らお断りした後の出来事でした。今は息子を中心に、事業を縮小することなく続けています。主人は息子が勤務先を定年退職するまでは、と、まだ仕事を頑張る気満々で、商談会の際の勉強会も「すごく勉強になる」と喜んでいました。事業が万全な状態で息子に渡したかったのだと思います。細かなことまでいつも商工会さんが助けてくださり感謝しています。今後ともよろしくお願いいたします。