下呂市馬瀬商工会

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事業者・創業者の皆様へ

No.22-41 後継者対策と新規事業展開

事業内容

喫茶店

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

・固定客:地元の固定客を一定数確保している。リピーターが多く、営業日は毎日来店されるお客様もいる。
・来店しやすい立地条件:当店は、国道256号線に面しており、高速道路を利用して当地域を訪れるお客様が必ず通過する場所に立地している。
・食材、材料の仕入ルートを有している:調理に使用する食材は、国産の厳選したものを使用しており、信頼できる仕入先を有している。また、地域の農産物も農家から直接購入できることや、洞戸地域の特産品であるキウイフルーツは、生産加工組合に加盟しており生産者育成を行うNPOと提携しているため、特産品を取り扱うこともできる。
・後継者の存在:近年、代表の長男(26歳)が後継者として店を手伝うようになったことで人的資源に余裕ができ、新たな取り組みを実行できる体制が整っている。若者の意見を参考にしながら、後継者が主体となって新たな事業を展開することで、当店の成長に期待できる。

相談内容・課題

新たにパン製造小売業及び卸販売業を実施したい。本事業を行う理由は大きく次の3点からである。
(1)新事業展開への準備:以前から次の事業展開として既存事業とのシナジーが見込まれるパン製造販売を行いたいと考えており、パン製造技術を、パン屋のフランチャイズ展開を行う株式会社おかやま工房(リエゾンプロジェクト)のパン製造研修を受講して製造方法を習得している(講習のみを受講しフランチャイズ加盟は今後も行わない)。
(2)市場性と販路:当地域には、現在パン屋は1件も存在しておらず、地域初のパン製造小売業者として新事業展開することで一定の市場を獲得できる見込みがある。当地域は過疎地域であるが故に、競合に成り得るコンビニエンスストア等の出店は可能性が低く、気軽にパンを購入できる場所はないため、地域内需要を一定数獲得できると考えている。実際に、新規事業の展開ができた際には、道の駅や一般企業等に販路を確保できており収益が見込まれる。
(3)後継者が主体となれる事業づくり:新たな事業は、後継者(長男26歳)を中心として行うことで責任をもって経営に参加してもらう。新事業の構築に初めから携わることで経営者としての考え方や事業に関する経験を積んでもらう。

支援内容・活用した支援メニュー

・伴走型小規模事業者支援推進事業による「事業計画策定個別相談会」の受講・専門家指導。
・令和4年度アフターコロナ・チャレンジ事業者応援補助金(岐阜県小規模事業者持続化補助金)〈新たなチャレンジ〉の申請、活用。

成果・改善効果など

・新たな事業の経営方針:「パンの製造販売で待ちの経営から攻めの経営へ展開する」
・既存喫茶店の一部を改装し、パン製造のための部屋を新たに設けた。古民家を活用した店舗であり、今回、新規事業を行うにあたって、別部屋をパン製造を行うことができる環境に改装した。パン製造においては、温度管理が重要であるため、喫茶店厨房の傍らではなく、専用の部屋を設けることで、本格的なパン製造を行うことが可能となった。
・新型ウイルス感染症等の感染予防対策に効果的で、新型コロナウイルス感染症に対して不安を持つお客様に安心してテイクアウト等のサービスが可能となった。
・新たな事業を行う中で、お客様のニーズを聞きながら新商品開発を進めて行き、地域に愛され、必要とされるお店として更なる成長を目指す。また、地域の特産品を使ったオリジナル商品の開発、販売を行うことで当地域の名物に成長させる。
・新しい販路として「道の駅」や近隣地域内にある喫茶店等にパンの納品が決定している。その他、地区の小中学校等(学校給食等)や一般企業(食堂販売)にも参入できるよう関係各所に働き掛けをしている。
・後継者も本事業の継続(承継)に意欲的であり、新メニュー(オリジナルメニュー)開発等に勤しんでいる。

事業者の声

・新たな事業を行う中で、お客様のニーズを聞きながら新商品開発を進めていく。地域に愛され、必要とされるお店として更なる成長を目指していきたい。また、地域の特産品を使ったオリジナル商品の開発、販売を行うことで当地域の名物に成長させていきたい。