揖斐川町商工会

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事業者・創業者の皆様へ

地域資源を活用した「サステナブルな宿泊型体験サービス」提供支援

事業内容

陶芸家、空間装飾(装花)、撮影用背景布制作、各種デザイン

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

令和3年に恵那市上矢作町にある、江戸時代(1785年中期)に建てられた元割烹旅館「吉田屋」の佇まいに惹かれ、愛知県瀬戸市より移住。各種陶芸作品の製作のほか「限りある資源を大切に」の想いの下、環境に配慮したの白い花器(廃陶磁器をリサイクルした陶土を使用、プラスチックごみになるオアシス不使用のオリジナル花器)の製作・販売を行っており、人気の商品となっている。その他、撮影用背景布の製作・販売及び陶器や草花を用いた空間装飾や、名刺、パッケージ等のデザインを手掛けている。

相談内容・課題

【相談内容】令和3年より創業及び、新事業展開に関する相談、支援を継続的に実施。
【新事業展開・課題】創業後、陶器の製造販売を中心に行っているが、現在は期間を設けての委託販売のみで、お客様との直接取引は行っておらず、委託先に依存している不安定な状況がある。その上、原材料の高騰による利益の圧迫も生じており、今後の事業継続を考えるとリスク分散が必要である。また、事業活動に活かせると購入した江戸時代に造られた建物の魅力を有効活用出来ていない。

支援内容・活用した支援メニュー

<創業>
・令和3年度創業セミナー(4回)・個別フォローアップ受講(創業計画書作成)
中小企業診断士・道家睦明氏による創業セミナー受講、創業計画書策定
・令和3年度恵那市商工振興補助金(起業支援事業)活用
「陶芸工房開設工事」(ギャラリー兼作業場への改修工事・電気炉(窯)導入)
<新事業展開>
・中東濃支援室(専経・AM)と連携支援
令和4年8月~継続的に新事業展開(宿泊型体験施設)に関する相談指導実施。
・令和5年度 岐阜県小規模事業者持続化補助金<新たなチャレンジ>活用
地域資源の有効活用による他店との差別化を図り、サステナブルな暮らしが体験できる「宿泊型 体験サービス」提供のための宿泊施設構築に取り組む。宿泊施設構築工事(トイレ、シャワー室・休憩室・調理室・ダイニング・2階客室工事)

成果・改善効果など

①令和4年陶芸家として創業、令和5年売上前年比161.7%増と売上を伸ばしている。
②創業時からのもう一つの夢であった地域資源を有効活用、江戸時代の趣を残しつつ新たな宿「吉田屋」として蘇らせる事ができた。消防署、保健所許可認定取得(旅館業)
③「宿泊型体験サービス」の新事業展開により、陶芸作品の周知、購入機会が増えたと同時に、新たな柱となる収入源の確保ができ、経営の安定、持続的経営が可能となった。
④「江戸時代に倣うサステナビリティ」をコンセプト(資源を大切に使い、無駄のない生産活動を行い、自然環境と調和しながら地域と共に持続的な生活・経営)とした新サービス「宿泊型体験サービス(陶芸・フラワーアレンジメント・郷土料理・山歩き収穫など)」提供のための宿泊施設の構築が出来た。
⑤「宿泊型体験サービス」に関して、LINE(SNS)で18件、電話で2件、直接会った方から24件のお問い合わせを頂くなど、今後の実績に結びつけるべく反響があった。
⑥新事業「宿泊型体験サービス」に賛同いただいた地域の企業6件から、新たに協力を得ることができた。今後、地元企業と連携した更なる事業展開が可能となった。
 (いちご農園、飲食店、林業、農業関係者、ヨガインストラクターなど6事業所)

事業者の声

私が元割烹旅館「吉田屋」を購入、移住を決めた時、上矢作町の多くの方が「吉田屋」が残ると喜んでくださいました。当初想い描いた夢の実現により、地域の方々の憩いの場であった大切な地域資源「吉田屋」の活用ができました。新事業「宿泊型体験サービス」を足がかりとし、陶芸事業の継続、拡大を目指したいと思います。商工会の担当者さんには、創業時からとても親身に気持ちに寄り添って対応頂き感謝しています。今後ともよろしくお願いします。