揖斐川町商工会

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事業者・創業者の皆様へ

自社栽培のもち米を使用した「のし餅」製造・販売事業

事業内容

農地管理等の農業事業、並びにドローンによる空撮事業

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

農業事業では約21haの農地管理を受託しています。その農地で主にお米やもち米、大豆を生産・販売しています。
空撮事業はドローンでの農薬散布を機会に2017年からスタート。現在は地元ケーブルテレビの番組制作や官公庁・企業のPR動画を受注しています。
自社で育苗から販売までを手掛け、IoT技術やSNS等を積極的に活用している。

相談内容・課題

①原油高・物価高騰の影響
ウクライナの戦争の影響で、肥料や燃料等が3~4割もの上昇となる一方、作業・販売単価は据置、あるいは2割ほどの減少となっており、その対応が急務である。
②もち米の廃棄ロス
もち米の精米・玄米は毎年廃棄ロスが発生する一方、顧客からは“のし餅”にしてほしいとの要望をいただいている。

支援内容・活用した支援メニュー

(1)もちの加工所の開設
代表の所有するプレハブ小屋をお餅の加工場に改修した。内装のDIY工事や浄化槽と給排水設備の設置、製造に必要な製造機器を導入し、営業許可の取得について支援した。
製造工程における各時間配分やもち米と水の量の試行錯誤を重ね、令和5年12月に試作品の完成に至り、近隣の直売所での製品販売を果たした。
(2)令和5年度原油高・物価高騰対策事業者応援補助金(岐阜県小規模事業者持続化補助金)〈新たなチャレンジ〉の活用
ヒアリングや現状分析を事業者とともに行い、事業計画の策定を支援した。
計画策定後は適切な進捗の管理と支援を行い、事業の着実な実施に取り組んだ。

成果・改善効果など

(1)農業の6次化を実現
もち米の精米・玄米だけでなく、加工後のお餅として販売できるようになった。販売単価と利益率の改善につながった。
農産物の直売所に販路を持つことができ、着実に売上が上がっている。
(2)もち米の廃棄の削減
これまでは売れ残った精米や玄米は廃棄せざるを得なかったが、お餅に加工して販売することで、自宅で餅つきをしない方まで客層を広げることができた。
(3)今後の展望
包装材等の見直しによる賞味期限の延長、よりよい風味を持つお餅に改良することで、販売数量を増やす。もち米の耕作面積を増やすために地域の耕作放棄地を有効活用する。

事業者の声

簡単だと思っていたのし餅作りは納得の製品作りまでには何度も失敗を繰り返し、なんとか年末の販売にたどり着けました。新しいことに挑戦する大切さと楽しさを経験させて頂きました。さらなる発展のため日々努力を惜しまず何事にも挑戦していこうと思っています。ありがとうございました。