笠松町商工会

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事業者・創業者の皆様へ

自家製パン販売・パン作り教室の創業「作る、味わう、楽しむ」を地域に提供

事業内容

自家製パンの販売、パン作り教室

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

経営者は、長年に渡りカフェで店長を務め、パン作りの指導業務に携わっていたこともあり、数十種類のパンを製造できるスキルを保有していることや、全国に5,000以上の認定教室を展開している「Japan Home Baking School」の認定準師範の資格を所有していることから、同Schoolと連携し多様なパン作りのレッスンを行うことができることが強みである。現在は、SNS等通じて、広告宣伝活動を行い、近隣の主婦層を主要顧客としているが、今後は事業内容の拡充及び客層の拡大を図る予定。

相談内容・課題

開業して間もない頃は、友人や知人の伝手を辿ってパン作り教室を開業したことを周知して顧客を確保。徐々に軌道に乗り始めた感覚はあったが、売上の飛躍的な増加や高額な利益を得るまでには至っていなかった。
また、パン作り教室には、特別の資格は不要であるが、一般の顧客に対しての販売ができず、現在の設備では、1回のレッスンで製造、指導できるパンの個数が限られ、稼働率が良くなく、レッスン料を下げることができない。
今後は、事業所名看板の設置、菓子製造販売の許認可を得てパン販売の実施、発酵器やオーブン等の設備を導入して製造販売の強化やパン作り教室のレッスンの効率化を図り、今後の収益拡大、経営の持続を図りたいとの相談がある。

支援内容・活用した支援メニュー

<みずほ創業塾>
瑞穂市商工会が主催する「みずほ創業塾」に参加し、創業にかかる様々な税務、労務、社員育成、金融、補助金等の知識、スキルを身に着け、創業計画書を作成することを支援。
<国の小規模事業者持続化補助金(創業枠)>
国の小規模事業者持続化補助金の創業枠は、上限が通常枠の4倍(200万円)になることから経営計画書を作成、申請し、下記の多額となる設備導入等に活用することを支援。
①二層シンク、手洗い洗面器、水道を設置して菓子製造の許認可を得、パン販売の開始。
②作業台、発酵器、オーブン、パン粉こね機を導入して大量生産、レッスン効率化を図る。
③自宅玄関前に事業所名看板を設置し、通行人等に事業所の存在をPRして広告宣伝強化。
④内壁用撥水加工シートを教室内の内壁に設置し、受講、指導、製造等の各環境を整備。
<商工会・女性部・まちゼミ入会>
商工会に入会し、各施策の活用、女性部に入会し、マルシェ等の同部事業に参加し、自事業所を広告宣伝することを支援。また、瑞穂市商工会内の自事業所の専門的知識、ノウハウを参加者に伝授し、信頼関係を築き、経営力向上や地域経済活性化に寄与する団体「まちが得するゼミナール」に入会してPR、他事業所との意見交換をすることを支援。

成果・改善効果など

水道を引き、シンクを設置したことで菓子製造の許認可を得ることができたので、自家製パンの販売が業態として付加された。これに伴い、パン作り教室の受講生をはじめとして近隣住民等に対して製造後のパンの販売が可能になり、売上は増加した。
発酵器、オーブン、パン粉こね機等の設備を導入したことで、従来までのパンの製造量を増量することができ、1回のパン作りレッスンで指導できる内容が充実し、自家製パンの大量販売にも繋がってきる。また、撥水加工シートを設置したことで、清掃の手間が省ける、快適な環境の保持ができていることは言うまでなく、事業所名看板設置の効果も表れ、今後は、受講生と販売量の増加によりさらなる収益の増加が期待できる。

事業者の声

開業意識は、以前からあったものの「何から始めて良いのか」「事務上の手続きは何が必要なのか」が不明な点が多くあり、また、開業して事業を継続する際には、多額の資金が必要になることや開業後の販路開拓等についても不安があったので、商工会支援のもとみずほ創業塾に参加し、国の小規模事業者持続化補助金(創業枠)を申請、活用することができました。
新規の設備を導入後、パンの販売量の増加、レッスン内容の充実等が即時の効果として現れたが、今後は、商工会における事業に参加し、同業種、異業種交流をして意見交換を行うことで、更なる販路開拓、収益増加を期待したいです。