コロナ禍での創業と経営の安定化
コロナ禍での創業と経営の安定化
相談者
木ざわ
【代表者】木澤 龍 氏
【設立】令和2年
【従業員】2名
【事業内容】飲食店
【強み・特長】
両親が経営する旅館の飲食部門を受け継ぐ形で独立開業。店主は8代目で、明治時代から代々受け継がれ、地元の皆様に愛される料理を提供している。
開業時に店舗を改装し、木の素材を多く使った暖かみのある居心地の良い空間で食事を楽しむことができる。
テイクアウトにも対応しており、看板メニューのから揚げなど単品メニューのほか各種弁当を販売し、自宅で当店の味を満喫することができる。

相談内容
両親が営む旅館は、宿泊・宴会等の旅館部門とランチ・居酒屋の飲食部門に大別されるが、業務の境目がなく、非効率的であり、各々の負担が大きかった。龍氏は独立意欲が強く、飲食部門を引き受けて独立することで両親は旅館部門に専念することができ、業務効率化と負担減少につながることから龍氏の創業支援を行うこととなった。
独立直後にコロナ禍に巻き込まれ、感染防止対策やテイクアウト販売といった「新たな日常」に対応した経営が創業後の課題となった。
サポート内容
①創業計画の策定(伴走型小規模事業者支援推進事業の活用)
専門家との個別相談により、現状整理と創業計画を作成。売上目標の設定、想定される経費を算出した数値計画と売上目標を達成するためのアクションプラン策定を行い、策定した計画は創業資金の融資申込にも活用した。
②創業資金の確保(県創業支援資金の活用)
地元金融機関及び県保証協会と連携し、創業に係る資金融資支援を行った。
③情報発信の基盤強化
持続化補助金申請を活用し、ホームページを開設。ホームページでは店舗情報の発信を行うほか、コロナ禍においても売上を確保するため、SNSと連携しテイクアウトメニューの販促に取り組んだ。
④経営全般に関するフォローアップ支援
各種情報提供のほか、経理、税務、労務等の経営に関するフォローアップ支援を随時実行
サポート成果
①円滑な創業手続き
創業前の計画策定から支援を行えたことで、創業資金融資の申し込みや保健所の申請、税務署への届け出等、滞りなく進めることができた。
②コロナ禍への対応と経営の安定化
創業直後からコロナ禍に見舞われたが、早期にテイクアウト販売を開始したことで売上を確保することができ、注文も増加していった。また数値計画を策定していたことで支出の予測ができ、無駄な支出をすることなく利益を出すことができた。
<事業者様の声>
経営のことはわからないことだらけですが、商工会の支援を受けることができて助かりました。新型コロナウイルスのこともあり、まだまだ不安定な状況が続くと思うため、引き続き支援をお願いします。