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特殊難加工技術の獲得による生産性向上に向けた設備導入を支援

相談者

株式会社 三洋精工所

【代表】代表取締役 川瀬 竜也 氏

【設立】平成19年 【従業員】2名

【事業内容】工作機械や生産ライン用金属部品、冶具の製造加工

【強み・特徴】
大型の金属部品加工を長年実施してきた中で培ってきた、微妙な感覚によるクランプやチャック、形状や素材に合わせた多種多様な切削工具の使い分けといった生産ノウハウを活かして、自動車のバンパーなどをプレスする超大型の金型用組付け具や位置ズレが許されない大型工作機械の土台部品など、オーダーメイドである一品もので、また高い精度が要求され、なおかつ形状が複雑で2,000mmを越える大型サイズの部品という、加工できる他社が少ないニッチな分野に対応しており、取引先のニーズに応えながら独自のポジションを築いている。

相談内容

最近、後継者へ事業承継を実施したため、承継者の夢の実現や経営の持続化に向けて、今後の目指すべき経営の方向性を明確化してまとめることが課題であった。

またその実現に向けて設備投資を行う必要があるため、多額に及ぶ設備費用を低減するために補助金や税制制度を活用していくことが課題であった。

サポート内容

①事業内容の分析と会社の目指す姿の立案

代表との対話や製造現場の確認、事業内容の分析などを通して、大型サイズという軸となる加工分野の中で、オーダーメイド品対応、超大型サイズへの対応、難素材・難形状への対応、高精密加工など、他社にはできない特殊な加工技術を備えることで、ニッチ分野の特殊な難加工を行う専門技術会社へと経営革新を図り、技術向上にまい進していくという、会社の今後の目指す姿を経営者とともに創出。

「精密な角度加工」「加工可能範囲の拡大による超大型部品加工への対応」といった特殊技術の獲得を図る、という取り組みの方向性を立案した。また、設備投資に係るキャッシュフローの変化や投資対効果の検証などを実施して、今後の経営計画作成を行った。

②ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金の活用に向けた支援

明確化した今後の方向性とその実現に向けた今回の補助事業による取り組みの内容を申請書としてまとめて申請し、無事採択を受けることができた。

その後、補助事業の実施支援として、交付申請書の作成、大型部品や精密部品の試作加工と精度公差の測定、それらの実績報告書としてのとりまとめなどを支援した。以上によって、門形マシニングセンタの導入を支援した。

サポート成果

導入した門形マシニングセンタ

①超大型の部品加工技術の確立
新設備の導入によって以下の成果が得られ、特殊加工技術を確立することができた。

加工可能範囲が3,100㎜×1,900㎜まで拡大し、超大型と言える部品の加工ができる技術が確立した。

②高精密化かつリードタイム短縮の実現

加工位置の高精度割り出しやアングルヘッドでの上側面の同時加工によって段取り替えを行うことなく精密加工することが可能となり、高精密な角度加工技術が確立化した。また革新的な高精度化、リードタイム短縮を図ることができた。

以上の通り、難加工分野の特殊加工技術を獲得することができ、当該分野の受注を新規開拓することができている。

【事業者の声】

今回商工会よりサポートを頂いたことで、自社をより深く理解し、そして今後の自社の進むべき方向性を明確にすることができました。
また、設備投資に向けて不慣れな公的支援制度の活用をサポート頂いたことで、費用を抑えながら投資をすることができ、今回、目標の実現に向けた大きな一歩を踏み出すことができました。今後も目指す姿の実現に向けて継続的にサポートをして頂きたいと思っています。