岐阜県商工会連合会

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No.22-21 販路獲得のための商品改良支援と商談機会提供支援

事業内容

和菓子製造販売

従業員

6〜10名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

観光名所で海津市平田町にある千代保稲荷神社、その参道に本店と東口店の2店舗を構え、草もちなどを製造・卸・販売している。厳選した国産よもぎを原材料に、北海道産高級小豆を使用した自家製餡で毎朝製造したものを販売し、地元のみならず観光客からも人気を得ており、創業以来の変わらぬ味は、通称「おちょぼさん」で親しまれている当地の名物となっている。

相談内容・課題

コロナウイルス感染症の影響を受ける中、事業再構築を図り販路を全国に拡げるために新商品として「ミールキット」を開発した。大手ECサイトでの販売をはじめとして、全国展開をするために必要な衛生管理への対応が求められていることからHACCPに基づく衛生管理の計画書の作成、またミールキットの販売が低調であることから売れる商品とするための改良や付加価値向上が必要となっていた。

支援内容・活用した支援メニュー

1.HACCPの考え方を取り入れた衛生管理への対応
販路を全国展開するためには安全に販売するための衛生面に適合した施設であることが必要であるが、HACCPに基づく衛生管理の実施は小規模事業者にはハードルが高いため、HACCPの考え方を取り入れた衛生管理への対応を目指すことし、「経営・技術強化支援事業」を活用し専門家の支援を受けた。そこで、まずは「岐阜県HACCP導入施設認定制度」により岐阜県が定める基準を満たす衛生管理を実施している施設として認定を受けるために申請をすることとした。

2.販路開拓支援プラットフォームを活用した販路開拓
総合食品会社が運営する通販サイトやネットショップ「BASE」での販売を開始したが売り上げは伸びていないことから、全国商工会連合会が運営する販路開拓支援サイト「CANVAS」のBtoB支援事業にエントリー。

①商品改良のための支援事業
新商品として開発したミールキットの「冷凍和菓子手作りキット」で、現役バイヤーによる市場の需要を踏まえた売れる商品づくりに取り組む機会を得るために「buyer‘s one」に申し込みし、一次審査を通過。商品改良の支援を受けるために「冷凍和菓子手作りキットと冷凍和菓子詰合せセット」で二次審査に臨んだが不採用。

②商談機会提供のための支援事業
取引を前提とした現役バイヤーとの商談機会が得られる「buyer‘s room 2022(9月の部)」に申し込み。既存商品を冷凍した「草もち和菓子詰合せ」と冷凍和菓子手作りキット「草もち&しろもち手作りキット」で臨み、草もち&しろもち手作りキットが「全国商工会連合会賞」を受賞。

成果・改善効果など

販路開拓のために2回の支援事業にエントリーし、審査通過ができなかったり、上位賞の受賞とならなかったためにバイヤーとの個別相談には至らなかったものの、試食した審査員から率直な感想や売れるための改善点など具体的なアドバイスや講評がなされた。
また、バイヤー企業の1社からはパッケージデザインや商品ネーミング、内容説明の方法について詳細なアドバイスがなされたことから、事業者も付加価値向上や販路獲得に向けて積極的に行動をしており、既存商品のパッケージデザインの変更を行い、ミールキットの商品改良を進め、また新たな通販サイトへの出展出品の準備も進めている。

事業者の声

令和3年は事業再構築補助金を受け工場の工事や設備の導入等を行い、HACCPの認定に向け準備をしました。今年はさらに商工会の勧めもあり、buyer’s oneに応募し2次審査で落選しましたが、とてもいい経験をさせていただきました。その後buyer’s room2022に声をかけていただき出品したことで、全国商工会連合会賞を受賞することができ、新しい販路を獲得することができました。まだまだ達成できていないこともたくさんありますが、来年度に向けて努力していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。