岐阜県商工会連合会

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事業者・創業者の皆様へ

No.22-60 新事業展開に向けた伴走型支援

事業内容

野草加工品製造販売、花屋

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

 花屋を経営しながら、かねてからの夢であった「地元の資源の有効活用」と「人と人が交流できる場所の提供」を目指し、新事業を令和4年10月にオープンした。地元の山で自生している野草を刈り『野草ボール』や入浴剤などに加工。それらを製作するワークショップも開始した。SDGsやコロナ禍の健康志向も重なり、また野山の保全にも繋がるため、各所より注目を集めている。豊富な植物の知識と長年花屋で培ったセンスを活かし、関連商品の開発も続けている。 

相談内容・課題

①オープニングイベントについての企画
10月4日のオープンの日に合わせ、近隣の事業所も巻き込みイベントがしたい!
しかし、面識がない事業所もあり、接触の仕方に迷っている。
②商品の商標登録について
主力として売り出していく商品について、類似品との差別化のため、商品名を商標登録するべきか、またするとしたらどのような手順を踏めばいいのか。
③パッケージ、POPについて
商品のイメージに合ったパッケージや店頭のPOPについて、重要性はわかっているが我流で進めているので不安。

支援内容・活用した支援メニュー

①ヒアリングによるプランの確認と事業計画の策定
イベントで何がしたいか、どんな客層を取り込みたいかなどをヒアリングし、事業者自身が実施できること、商工会が手助けできることを整理。近隣の事業所には商工会よりお声掛けし、合同イベントに向けて意見のすり合わせの場を作り、スムーズに交渉できるようセッティングした。
②県連専門指導員と連携
広域支援室と連携し、今後展開していく商品について聴き取りを実施。特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)等を用いて商標登録についての情報提供を行った。
③専門家派遣制度の活用
現在のパッケージから感じ取れるイメージと、今後ターゲットとしていく客層に向けた効果的なパッケージデザインを学び、改善点の洗い出しを行った。商品の輸送に適した梱包や目を引くPOPなど、実際に現物を確認しながらより実践的な支援を行った。

成果・改善効果など

①近隣事業所と合同イベントの開催
 予定していた10月4日のオープンには間に合わなかったものの、近隣の店舗2件の協力を得て、11月7日に念願のオープニングイベントを開催することができた。当店のオリジナル商品に加え、近隣店のパンやスイーツ、ハーブティなどを販売。ワークショップも開催した。今後も合同でイベントを開催できるよう話を進めている。
②商品について熟考する機会になった
 本当に商標登録が必要か、今後の経営方針についても熟考し判断するきっかけとなった。結果的に現在商標登録はしていないが、今後の展開次第では手順を踏んで実行していく。
③効果的なパッケージ展開
 販売する場所、ターゲットに合わせたパッケージを作成し、遠くからでも目立ち印象に残り薬機法に抵触しない表記の仕方を意識したPOPを作成することができるようになった。

事業者の声

 商工会には以前から事あるごとに相談をしていましたので、今回の新事業に関しても幅広い支援をいただきありがたく思っています。今後も不安に感じる時には相談に行きます。