岐阜県商工会連合会

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事業者・創業者の皆様へ

No.22-62 新規顧客獲得に向けた伴走型支援

事業内容

タイル関連事業、自動車関連事業

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

 当地域で2つの事業を展開している。1つはタイル関連事業で、地場産業のタイルを使った手作りのタイルシンクが主力商品である。お客様の要望に応じたデザインやサイズを変更するだけでなく、フルオーダーメイドも可能である。また、オリジナルタイルの企画・販売や、タイルの単品販売やシート販売も行っている。2つ目は自動車関連事業で、鈑金塗装や自動車販売などを行っている。

相談内容・課題

①業販への対応
 タイル関連事業については、設立当初から一般消費者をターゲットにしており、ネット販売を中心に事業を展開してきた。しかし、業者の方々からは実物を確認してから取引を進めたいという声が多く寄せられていた。そこで、業者向けにも提案ができるようにするため、ショールームを整備することにした。

②新商品開発に向けた取り組み
 当社の主力商品であるタイルシンクは、お客様から高い評価を得ており、品質やデザインにおいても自信を持っている。しかしながら、タイルシンクは基本的には屋外向けの商品であり、お客様からは室内で使える手洗い鉢の要望が多く寄せられていた。そのため、新商品開発に取り組んで、室内でも使える手洗い鉢の開発に着手した。 

支援内容・活用した支援メニュー

①事業計画の策定支援
 当社の現在の事業状況や方向性を社内外で共有するため、事業計画の策定支援を行った。
②業販向け営業の強化(アフターコロナ・チャレンジ事業者応援補助金の活用)
自動車関連事業を活かし、軽トラックの荷台にタイルシンクやタイルシートなどを展示する移動型ショールームを製作し、業販向け営業を強化した。この際、岐阜県が実施した「アフターコロナ・チャレンジ事業者応援補助金」を活用した。
③商品化への支援(行政補助金の活用)
お客様から要望が多かった手洗い鉢を商品化するため、地元行政が実施した産業振興補助金の新商品開発事業を活用し、手洗い鉢の製造工程のひとつである素地(きじ)製造に必要な型枠を製作した。

成果・改善効果など

①自社HPを立ち上げた事で多くの方に自社製品を知ってもらうチャンスが増えた。イベントで購
入して頂いたお客様よりECサイトから再度の注文を頂くケースなどもある。またHPがある事で自
社の信頼度が増した。
②これまでの販促ツールは名刺のみであったが、フライヤーを製作したことでイベントでの配布や
委託販売先に設置するなどによりリピーター獲得などに繋がった。HPのQRコードを記載すること
でECサイトの売上も増加した。
③工業用革漉き機の導入により手作業では困難なより広範囲の革漉きもできるようになり、制作時
間が2~3時間短縮され、より多くの製品を製造できるようになった。想い出のランドセルを財布
などに加工する際など、革を薄くする作業には時間も労力もかかっていたが、大幅に改善された。

事業者の声

HP、ECサイト導入によって今までより多くの方に自社を知ってもらい販路拡大へ繋がると思います。
また、新たな設備(革漉き機)を導入したことで生産効率が大幅に上昇し、完成度もより向上することを期待しています。