岐阜県商工会連合会

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事業者・創業者の皆様へ

高齢者の来店利便性向上

事業内容

美容業

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

萩原町町内で美容室を30年以上経営している。一般的なヘアカット、カラーリング、着付け、訪問美容室のサービスを提供しており、近年では、社会福祉協議会との連携もあり介護が必要な方への訪問美容室対応が増加傾向にある。
店内はバリアフリーを意識して、客動線を広く取り、車いすや杖を使う方への配慮、お手洗いも同伴者が入室できるよう対応している。
技術力は40年の経験により培われ、現在もトレンドに合わせてアップデートしている。 

相談内容・課題

(相談内容)
顧客構成は町内の50代から90代の女性が多く大半が固定客である。新型コロナウイルス感染症に加えて物価高の影響により外出自粛や身なりを整えることへの支出が後回しにされることで、来客数が減少し、足の遠のく固定客が増加しているので、客数の維持と、一度離れた顧客の再来店を促したい。
(課題)
高齢やケガや障害で行動に制限がある方にとっては、感染症に対する心配や物価高といった金銭的なことだけでなく、美容室に行き施術を受けることに対する体力的な負担が大きいことも上げられる。
当店ではバリアフリー化に取り組んでいるものの、実際の施術する動線においては不十分な点が挙げられる。

支援内容・活用した支援メニュー

(支援内容・解決策)
現状の施術動線を店内レイアウト図に落とし込み、可視化することで、実際に移動する際の距離の長短や負担をかけるポイントなどを洗い出した。
洗い出した問題点を基にそれを解消する、施術動線を検討して、それに合わせたセット面の大きさや向き、手すりの設置位置といったレイアウト変更を支援した。
(活用した支援メニュー)
店内改装とその他バリアフリー機能強化に向けて取り組むにあたり、金銭的な支援が必要となったことや、今後の経営方針などを明確化させるため、岐阜県のアフターコロナチャレンジ補助金を活用して、経営計画書の策定、補助金による支援を行った。

成果・改善効果など

・セット面の向きを変えることで、施術動線をシンプルにすることができ、移動距離も短くなったことで、車いすで来店される顧客からは入店から施術を受けて、退店するまでの流れがスムーズになり、楽になったとの声を頂くことが多くなった。
・社会福祉協議会との連携について、町の便利帳への記載や、先進的なモデル美容室としても紹介された。
・閉店や廃業が周りで増加する中で新たな取組を行ったので周辺住民などからポジティブな印象を持ってもらうことができた。
・声をかけてもらえる機会が増えた。

事業者の声

・今まで経営理念やマーケティングなどについて考えたことはなかったが、補助事業の取り組みをきっかけに、その勉強をしたし、見直しの切っ掛けとすることが出来た。
・年齢も高くなってきているし、コロナや物価高といった影響で周囲の雰囲気も暗かったが、補助金に取り組んで今後の集客を計画したことでモチベーションが上がった。
・補助金申請にあたり、申請書をパソコンで作るのにスキルが足りなかったのでパソコン教室を受講して、自分の出来ることが広がりうれしい。