岐阜県商工会連合会

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事業者・創業者の皆様へ

ターゲット見直しによる新店舗開店支援

事業内容

ジビエの捕獲から精肉加工販売、飲食業

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

◎社長の想い:命を大切に、美味しいジビエを一人でも多くの方に届けたい
・猪、鹿、熊などを自社で捕獲・精肉・加工・販売・飲食業の提供まで一貫して行っており、品質・サービスを高めながら経営を行うためニーズや専門性の高いサービスの提供が可能
・家族全員が猟師であり、専門性の高い知識・技術を有する
・飛騨地区唯一のジビエ専門店を経営
・鳥獣被害を防ぐための狩猟による地域貢献、児童向けの一日猟師体験ツアーによる食育活動

相談内容・課題

【相談内容】
新型コロナウイルス感染症拡大による影響で飲食の売上が激減した。このままでは今後事業継続が厳しくなるため、アフターコロナに向け、顧客ニーズを踏まえた取り組みを実施したい。
【課題】
・ジビエニーズが高まる中でカウンターのみの店舗では受入確保が不十分でありニーズに対応出来ない。
すぐ満席となりチャンスロスが発生、団体客・ファミリー層の受入も困難(コロナ対策も不十分)
・ジビエ需要は高まっているがまだごく一部である。また、当社の存在を知っている顧客は少ない
・当社はネット販売、テイクアウトも行っているが一部でしか認知されていない
・飲食店を昼は高山市国府町店舗(ジビエラーメン)夜は高山市朝日町店舗(居酒屋)をしており、人繰り等のオペレーションの効率が悪い(店舗間は10㎞あり)
・ジビエ料理は、都心部からの観光客がメインターゲットであるが、国府町店舗(ジビエラーメン)は高山市の郊外にあることから、観光客受入れに適した立地ではない。        

支援内容・活用した支援メニュー

①ターゲットの検討と新店舗開店の支援
ターゲットを再度見直しを行い、上記の課題解決と合わせ検討を繰り返し、新店舗開店へと向かう形となった。新店舗開店にあたり、岐阜県アフターコロナチャレンジ補助金を活用。
・店舗移転、カウンターの改修
観光客にターゲットを絞り、観光地・繁華街に移転。店舗を統合し、業務効率化および店舗収容人数拡大を目指し実施。
・リーフレット作成・配布
観光客にターゲットを絞り、高山市内の大型ホテルを中心に配布。また、QRコード等を貼付けネット販売にも繋がる仕組みとした。
②新規地元顧客獲得に向けての発信
・社長の思いでもあるジビエを一人でも多くの方へ知っていただく為、地元の方を中心とした即売会へ出店しアピールを行った(R4高山市産業団体等消費活性化策支援事業補助金を活用し高山北商工会で開催した即売会へ参画)

成果・改善効果など

①新店舗開店による新規顧客・顧客層獲得とリピータ―の獲得
・12/1からオープンし、一カ月間の売上は創業以来1番の売上高となり、今年度最高の来店者数を記録した。
また、団体客及びファミリー層の受入れも可能となったことで、団体客50組の来客、ファミリー層にいたっては創業以来初来店が3組あり、新たな顧客獲得にもつながった。
・即売会出店でジビエ料理を初めて体験された方が多くあり、ファンになってくださった方が店舗にも来店いただけるようになり、今では常連客として毎週のように通っていただいている方々も増えるなど副次的な効果があった。
②店舗統合による業務効率化
・これまでは10km以上離れていたラーメン店舗、居酒屋店舗を統合した事により、人繰りがしやすくなり、仕込みなども共通して行えるようになったなどオペレーション効率化が図られた。
・ラーメンは別店舗で昼のみの提供だったが、今回統合したことにより、繁華街に移転した居酒屋店舗で夜にも提供が可能となったことで、〆でラーメンを頼まれる方が増えるなど来店者数が増加した。
③店舗販売以外でも売上増加へ
・ネット販売もリーフレットへのQRコード貼付けを通じて購入へと結びつき売上が増加した。

事業者の声

商工会への相談をきっかけに自社の現状分析や市場動向、マーケティング戦略について考えることができ、新店舗の経営計画の作成及び補助金活用を通じて、今後の事業展開が促進できたことを感謝している。