岐阜県商工会連合会

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地域に支えられて73年、これからは地域を支える商店へ…持続的経営に向けた支援

事業内容

食品類卸小売、酒類小売業

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

①創業73年。地域密着型の町の小売店 住民から信頼を得ており、地域になくてはならない店舗である。食料品から日用雑貨まで1,000アイテム以上を取り揃えている。6時~22時(現在はコロナ禍のため20時)の長時間営業や配達などお客様のご要望に柔軟にお応えすることを信条としている。
②自社商品を持っている 「氷中貯蔵酒」は地元観光地「氷点下の森」で12月に貯蔵樽ごと凍らせ3ケ月間低温熟成させる日本酒。自然任せの熟成法により、その年ごとに仕上がりの趣が異なるため人気が高くリピーターが多い。

相談内容・課題

【相談内容】
・顧客の高齢化等により来店者数が減少している反面、生鮮食料品等の配達希望が増えている。
・アフターコロナに向け、「ネット販売」を充実させ、「対面販売」との両立を考えている。
・代表者の高齢化に伴い、近い将来、事業を息子に承継したいと考えている。
【課  題】
・来店困難者(高齢者などの買い物弱者)に対応するため、お客様の元へ出向き販売できる事業に取り組む必要がある。(移動販売車による販売事業の実施)
・「ネット販売(氷中貯蔵酒)」部門を強化し、売上を伸ばす取り組みをしていきたい(商品アイテムの開発・看板設置・貯蔵庫の更新など)
・事業承継するために現在の事業内容の洗い出しと双方の想いを引き出す必要がある。

支援内容・活用した支援メニュー

〇「移動販売事業」立ち上げ支援
・小規模事業者持続化補助金(買い物弱者対策の取組)(2019年)を活用し、軽トラックを改造した「移動販売車」を導入。事業化に向けた支援を行った。
〇「ネット販売強化」支援
・アフターコロナ・チャレンジ事業者応援補助金(県持続化補助金) (2021年)を活用し、①案内パンフレットの作成②ネット販売強化に向けた大量貯蔵庫導入③看板を新たに設置 の3つに取り組んだ。販促とキャパシティー増に取り組み、店舗とネットでの受注増加に向けた体制強化のための支援を行った。
・日本酒情報サイト「SAKETIMES」に掲載。
〇事業承継支援(親族内)
・業務の取捨選択、優先順位付け、効率化についてのアドバイス
・事業承継・引継ぎ支援センターの専門家派遣事業 (2022年)を活用し、スムーズな事業承継のため計画書作成支援を行っている。

成果・改善効果など

・移動販売車導入により売上は順調に伸び、4年後の目標高に対し760%の売上。また、地域コミュニティの維持に大きく貢献している。
・新貯蔵庫の導入により増産や新アイテムの生産が可能になり、ギフト提案など商品の幅が広がった。
・情報サイト掲載・パンフレットの配布及び看板設置により新規顧客 10%増加
・事業承継は3年後を目途に計画書を策定中。承継について親子間でじっくり話合えたことは大きな成果。

事業者の声

過疎地域という厳しい環境の中で経営を継続していく厳しさを感じている中、補助金で事業拡大・改善ができたことは大変ありがたいと思っています。また、現在は事業承継のための支援を行っていただいています。親族内承継も簡単には行かないことを実感しています、これからも商工会の支援をお願いします。