岐阜県商工会連合会

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オリジナルスパイスカレーの製造販売による販路拡大

事業内容

菓子製造販売業(本店)、飲食業(喫茶店)

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

駄菓子店として創業し、時代に合わせて和菓子・洋菓子の製造販売へと拡大してきた飛騨古川の老舗菓子店。秘伝のレシピで作る自家製の粒あんは多くのファンを獲得している。また、安全面へのこだわりから、人体に有害とされる人工甘味料や保存料等を一切使用しない商品を提供、地元食材にもこだわり、えごま(飛騨地方では「あぶらえ」と呼んで親しまれている伝統食材)を使用した和洋折衷のお菓子を開発するなど、歴史や伝統を受け継ぎながらお客様の趣向に合った商品を提供し続けている。
平成30年には、喫茶店を開業し、モーニングやランチをメインに幅広い世代のお客様に来店いただいている。

相談内容・課題

新型コロナウイルスの流行による影響
喫茶店は、駐車場や店内が広く、長い時間のんびりと滞在することができるため、小さなお子様連れのご家族から高齢ご夫婦といった幅広い世代から支持され、売上を伸ばしてきた。
しかし、新型コロナウイルスの流行によって取り巻く状況は一変。当初は、テイクアウトの開始や、テイクアウトメニューの拡充によって売上の確保に力を注いだが、度重なる緊急事態宣言の発令などによる自粛生活によって人々の生活習慣は大きく変わり、外食やおしゃべりは感染リスクの高い行動とされ、自宅で食事を摂ることが当たり前となり、売上は著しく減少。このような現状から、コロナ禍の影響を受けやすい既存事業とは異なる事業への進出を考えていると、相談にみえた。

支援内容・活用した支援メニュー

コロナ禍で高まった食への関心(安全性、中食ニーズなど)や、全国的なブームとなっているスパイスカレーを提供する店舗がこの地域には他に無いことから、人気メニューである「あいがけスパイスカレー」を、店舗で食べていただく以外の方法でお客様に提供する取組みを、コロナ禍を含めた様々なリスクをヘッジし得る事業として構築することを目指し下記の支援を行った。
■アフターコロナ・チャレンジ事業者応援補助金の活用支援
遊休資産となっていた喫茶店の空きスペースを改修し、オリジナルスパイスカレーを製造する設備を導入。
■小規模事業者経営改善資金(コロナマル経)の活用支援
設備投資に必要な事業資金についてコロナマル経融資制度の斡旋。

成果・改善効果など

喫茶店では幅広い世代のお客様に対応するため、多くのお客様に受け入れてもらいやすいメニューを提供してきた。今回は、特徴的であり人気のあるスパイスカレーを、前面に出したことにより、Instagramのフォロワー数は8%増の2,119(12/31現在)と、これまでとは異なるファン層の獲得に繋がった。また、実施した試食会では「冷凍カレーがあるなら、色々な人にプレゼントしたい」「こんなにも美味しいカレーなら、全国からお客様が殺到する」と高い評価をいただけたことで手応えを感じている。今後はイベントへの出店やネットショップによる販売促進など、当社がある飛騨市内だけでなく、全国展開による売上の拡大を図る。
日本政策金融公庫のコロナマル経を利用したことで、資金調達に加え利子負担の軽減が図れた。

事業者の声

補助金の申請書作成から、資金調達までサポートしていただけて、大変助かりました。これからもよろしくお願いします。