商工会での支援が始まった経緯は、新しい店舗兼工場を山県市内で始めることとなり、それを知った新店舗周辺に住んでいる当会理事からの紹介もあり相談に来会された。主に工場建設に係る補助金の相談や販路開拓等も踏まえた総合的な支援について相談を受けた。

支援にあたっては、新人経営指導員のOJTも兼ね経営指導員２名と広域支援室AMが連携・協力して支援にあたった。
●事業再構築補助金の活用（設備投資）
工場建設にあたっての費用負担を軽減させるために、事業再構築補助金の活用に向けて支援を行った。当会が開催している、専門家による事業計画策定個別相談会を利用いただき専門家の指導のもと計画書の作成から申請に至るまで支援を行った。
●山県市活性化補助金の活用（販路開拓）
販路開拓のために必要となるECサイト作成及び導線確保と広報を目的としたSNS活用に関して山県市活性化補助金の活用を支援。申請書作成から実績報告に至るまで伴走型の支援を実施した。取り組みの推進にあたっては岐阜県の制度改正専門家派遣事業も活用した。
●プレスリリースの活用（販路開拓）
新たな取り組みとして、自慢のたれを活用した惣菜などの製販も開始することとなり、これを広くPRするために広域支援室が主催する岐阜地区商工会合同プレスリリース事業へのエントリーを支援。資料作成から発表内容に至るまで、AMと連携し指導を行った。

事業再構築補助金は無事に採択を受け、工場設立に係る費用負担を大きく軽減することができた。交付申請や実績報告などのアフターフォローも専門家を活用しながら円滑に進めることができ、無事に完了することができた。
山県市活性化補助金においても採択され、ECサイトの構築とSNSの活用も順調にスタートすることができている。現在、代表個人と会社のアカウントで約1,300人のフォロワーがおり成果が出ている。
プレスリリースに関しても、令和5年9月14日に岐南町商工会館で開催されたプレスリリースに参加し新聞社3社へ向けたPRを行った。その後、取材依頼があり新聞にも掲載され反響を得るなどの成果が出た。
またこれらの一連の支援を通して、新人経営指導員もOJTの中でノウハウを学ぶことができ、既に補助金対応等各種事業者支援を一人で十分に対応できるだけのスキルを習得することで、職員の資質向上として商工会の成果にもつながった。

商工会加入後、様々な支援を受けることができ順調に事業を進めることができています。今後も継続的に支援していただきたいと思います。