高山南商工会

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事業者・創業者の皆様へ

No.22-09 日本の伝統工芸・文化 「仏壇・仏具」の保全と承継

事業内容

仏壇・仏具の修理、販売

従業員

0〜5名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

最近は、日本の伝統工芸である仏壇を東南アジアの諸国に生産拠点を移し、生産価格を抑え、低価格で販売する傾向があるが、当社は、工房を持ち、製造から販売までを一貫して行っているので、インテリア仏壇とも呼ばれるデザイン性の高いモダン仏壇、美しい木目の唐木仏壇、漆塗りや金箔が施された金仏壇等の個別のオーダーメイドに対応でき、粗利益を確保できる価格の設定が可能である。また、仏具に必要な線香、ロウソク、数珠、香炉、花立、火立、仏飯器等、相当数の種類があるが葬儀、法要時に必要なものは全て取り扱っていること等が強みである。 

相談内容・課題

現代においては、「日本における仏壇離れ」が進行しているだけではなく、海外生産の安価な仏壇やデザイン性を重視した仏壇、ミニサイズの仏壇等が多く市場に出回り、仏壇を購入する消費者のニーズも多様化しているのが現状であり、仏壇の文化そのものが変わりつつあることと自社の収益低迷が重なったことで、コロナ禍も災いし、意気消沈し、打開策を模索している最中にあった。
今後は、自社の売上等の回復向上に、日本の伝統工芸「仏壇・仏具」を承継・保全することを目的として加え、新規顧客を開拓し、仏壇・仏具の必要性を周知し、承継できる後継者の育成等を収益の安定とともに図って行きたい意向である。

支援内容・活用した支援メニュー

<小規模事業者持続化補助金・大型の昼夜切り替え事業所看板の新設>
①敷地内、道路沿いに大型の昼夜切り替え両面店看板を設置し、徒歩、自転車、車等の通行人に対する視認性を向上し、仏壇・仏具を扱う店舗としての存在感、存在場所を昼夜や方向を問わずにPRする。

②仏壇は、衝動買いより計画購買が多いので、購買を決定している方に「以前、あの通りで仏壇の看板見た、あそこに行ってみよう」等の意識を植え付けることで、来店の確率を高め、新規顧客を開拓する。

③仏具、備品類に関しては、衝動買いもあるので、通行人の来店頻度向上を促すためにも同店看板を使用し、広告宣伝等のプロモーションとタイアップして、日本の伝統工芸である「仏壇・仏具」をPRすることで、同工芸の承継、保全、新規顧客の獲得や収益の増大を図る。

④スマートフォン等のSNSを活用し、固定客から順に広告拡散することで新規顧客の来店を促進する。

成果・改善効果など

大型の昼夜切り替え事業所看板を設置してから1カ月半の間に同看板を見てからの問い合わせや同看板を見てから来店した方が多くあった。
内訳としては、仏壇の修理、メンテナンスの依頼や仏壇製造についての問い合わせも数件あり、年間で捉えると新規顧客が10%~20%増加することが予想される。
事業所看板を設置したことで、昼夜を問わず、事業所の存在感を示し、広告宣伝の役割ができていることで、販路開拓が順調にでき、新規顧客の獲得ができることから仏壇製造数量、販売額、修理額等が増加することと最終目標に掲げている日本の伝統工芸「仏壇・仏具」の保全、承継の一助にもなっている。

事業者の声

これまでは、既存顧客を対象に経営を行い、事業所の看板もなく、広告宣伝等の活動を実施したことはないが、今回、地元の商工会長の紹介で、商工会からの支援により補助金を活用して事業所名看板を敷地内に設置することで当社のPR、広告が容易にできるようになり、収益の回復に繋がった。
今後は、仏壇等の販売、修理、製造を通して日本の伝統工芸「仏壇・仏具」を後世に承継し、保全を図ることを念頭に置き、経営を持続して行く所存である。