高山西商工会

平成29年に代表者の長男から、インターネットで顧客を集める格安業者が多くなり、それに伴い、新規顧客がなかなかとれなくなってきている現状について相談を受け、非常に危機感を抱いて来所された。まず当社もホームページに力を入れたいとのことで、格安業者に対抗するため「商工会のＩＴ個別相談会」の内容を説明し受講された。
またリスティング広告なども実施したり、ホームページ業者にホームページのリニューアルなども依頼したが、すぐには思ったほどの効果は得られなかった。そこで、商工会の「経営計画個別相談会」に参加され、自社の現状の把握、環境分析、今後の方針等について話し合いを行い、下記の支援メニューを活用した。

平成３０年：小規模事業者持続化補助金申請支援（認知度向上のための看板設置）
平成３１年：経営力向上計画作成支援
令和元年：小規模事業者持続化補助金申請支援（WEBサイト改良支援）
令和２年：小規模事業者持続化補助金申請支援（新聞折込チラシ配布）
令和２年：岐阜県版小規模事業者持続化補助金申請支援（墓じまいのためのホイルローダ購入）
令和２年：事業継続力強化計画作成支援　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
令和２年：ものづくり補助金申請支援（カッティングプロッターの導入）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
令和３年：岐阜県版小規模事業者持続化補助金申請支援（ミニショベル購入費、新聞折込チラシ配布）
令和３年：低感染リスク対応型小規模事業者持続化補助金申請支援（SNSとチラシ製作配布）
令和４年：岐阜県版小規模事業者持続化補助金申請支援（石材運搬車購入費、新聞折込チラシ配布）

上記の通り当社を取り巻く環境は、非常に厳しいものがあります。しかし、後継者である息子を中心にこの５年あまり、補助金を活用しながら設備投資や販路開拓を実施した結果、「墓じまい」や「お墓の修理」「お墓の移転」といった、今までとは異なった需要を取り込むことができており、現在非常に多忙である。また、マンガを活用したチラシなど、新たな広報宣伝方法など積極的に活用しながら、新規顧客の開拓を実施しており、効果もでてきている。
こうした取り組みによって、今までの厳しい経営環境から、徐々に明るい兆しがみられるようになったことで、後継者を中心に更なる経営努力を実施。Ｒ3：Ｒ4年の売上と客数比較について18.7％売上アップ。客数は11.1％アップとなった。

墓石業界の情勢により、近年売上が減少傾向で何か対策を打たないといけないが具体的にどうしてよいかわからず、商工会に相談をしました。毎回、事業者に寄り添った的確なアドバイスをいただいて、事業計画を立て、持続化補助金等で導入した各機械で生産性が向上し、売上の増加、競争力の強化に繋がっています。また細かな相談にも乗っていただき、事業遂行の心の支えになっていると感じます。事業者の皆様には商売で困ったことがあったら商工会に相談されることを推奨します。