輪之内町商工会

日々の業務の中で下記の課題が明確になり相談を受けました。
・コロナによる観光産業の落ち込みに対抗するために高付加価値化を図り持続可能な会社作りの支援をしてほしい。
・物価高騰下における価格転嫁が難しいため財務状況が悪化している。なにか別の手段でコスト削減できるような補助金などを提案してほしい。
・需要を喚起するための新たな施策を造成・発信方法の提案または支援をしてほしい。
ウィズコロナの生活スタイルが定着していることで観光産業はまだまだ苦しい状況です。
事業運営に関する身近な相談相手として寄り添う必要性を感じ、支援にあたってきました。

①アクションプランの策定
上記の課題の克服や目標達成のために行うことをひとつひとつ計画書に落としこみ具体的な日程や活用する補助金等を決めました。
②高付加価値化に向けた取組み支援 ⇒ 経営ガイドラインの申請
高付加価値化に取り組む経営を行っていく上での指針として、具体的な取組事項やその目的を示すために経営ガイドラインの作成・申請支援をしました。
③財務体質改善支援 ⇒ 業務改善助成金及び省エネ導入補助金の活用
コスト削減による財務体質改善に向けて、事業主にヒアリングをした上で上記の補助金を活用し、燃料タンクと客室・浴場の水回り設備を導入しました。
④需要喚起支援⇒岐阜県プロモーション補助金の活用
需要喚起に向けて新プランのオンライン広告配信とwebサイト診断を行いました。

「実施すべき取組の明確化」
販路開拓やコスト削減等のために何をどう取り組むべきかを明確化したことで、活用すべき支援施策などをスケジュール立てて実行できるようになった。
「設備投資による財務体質の改善と業務効率化の実現」
省エネ導入補助金と業務改善助成金を活用した設備投資を行ったことでコストの大幅な改善をすることができた。（水道光熱費 前年対比10～15％減）
「現状の可視化と経営指針の策定」
高付加価値化に向けて、今後実施すべき事項を①経営状況②人事・労務環境③IT活用状況の３つの分野に分けて整理することができた。
「属性別訪問者数の変化」
リニューアル前に比べ、若い年齢層のアクセスや予約が増えたことによる客層拡大が実現できた。（25-34歳のアクセス数 15％UP）

コロナが徐々に収束し賑わいが戻りつつある状況です。しかし、経営環境は依然厳しく早急に経営環境改善が迫られる中、3種の補助金を申請しました。最近はオンラインでのやり取りも多く専門的なデジタル知識がないと対応できないケースが多くなってきております。その際、商工会の三木さんにお願いをし、かなりの申請や手続き等をご支援いただきました。今後もこの厳しい状況を乗り切るために伴走的なご支援を宜しくお願い致します。