柳津町商工会

  • 文字サイズ
  • 背景色

事業者・創業者の皆様へ

No.22-43 伴走型による「コロナの逆境を乗り越える新たな挑戦」を支援

事業内容

物販、飲食

従業員

21名〜

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

物販事業では観光客を対象とした岐阜県内の特産品を中心に、地域の人にもご利用いた
だけるよう、生花、野菜、果物、パン、菓子と幅広い商品の販売を行っている。飲食事
業はモーニング、ランチサービスを提供しており、地域のお客様や道の駅に立ち寄られ
たお客様が利用されている。
特徴は地域資源を活用した事業活動。特産品の1つにしいたけがあり、原木しいたけ、
しいたけコロッケ、みそ椎茸の販売、「しいたけ園」ではしいたけ狩りの体験を行える。
また、自社で商品の企画・開発を行い、「椎茸すなっく」を完成させる。当該商品は過去
に「中小企業庁長官賞」「農林水産大臣賞」の賞を受賞。

相談内容・課題

コロナで外出自粛や行動制限がなされ、道の駅に立ち寄られるお客様が減少し、売上が減少した。コロナで減少した売上、利益をどうすれば改善させることができるか相談したい。 


支援内容・活用した支援メニュー

①財務分析(ABC分析)
コロナで売上が減少し、空いた時間で自社を見直すことを実施。まず、ABC分析とは何かという説明を行い、POSデータを抽出するところから始まり、それらをExcelの表に落とし込み、最終的にパレート図で出力することで、一目で分かるようにした。
②事業再構築補助金に関する支援
商工会と専門家と事業者の3社が協力し、事業再構築補助金の計画書作成と申請を実施。
③新商品パッケージデザイン支援
事業再構築補助金の活用により菓子製造装置を導入し、試作段階まで完了。製品のパッケージデザインや包装、入数などをどうするかを検討。そのサポートを専門家派遣を活用し、デザイナーの講師からアドバイスを受けた。ターゲットや利用シチュエーションを明確にし、話し合いを重ねる中で、パッケージデザインを具体的に深めた。
④販路開拓支援
自社情報をどのように発信していくか、専門家からアドバイスを受けた。ホームページ内のブログ機能の活用や、インスタグラムでの情報発信。STORESを開設し、自社商品をネット販売することを開始。
⑤セキビズの出張相談会
インターネット以外の販路開拓を模索するため、セキビズの出張相談会を活用。「ビジネスマッチングの活用」「持続化補助金の活用」「関テラス等での販売」などが提案された。

成果・改善効果など

ABC分析の結果、自社の売れ筋を明確にすることができた。Aランク、Bランク商品から売上・利益率を高めるための施策を検討。菓子部門の買上点数増加や椎茸すなっくの粗利益向上を目的として額菓子製造部門を立ち上げることが決まった。再構築補助金を活用して総投資額の3分の1で菓子の製造体制を構築することができた。新商品のパッケージ支援を行ったことで、自社のイメージを具現化したパッケージを完成。STORESを活用することにより、店頭販売以外での販路を確立することができた。
以上のとおり財務分析から自社の傾向と強みを洗い出し、そこから打ち手を決め、その打ち手を実現させるために補助金を活用し、さらには打ち手の効果を高めるための施策を実施していることから「場当たり的ではない、提案型の伴走的支援」を実現させた。

事業者の声

商工会とのつながりは長いですが、普段は労働保険関係でお世話になることが多く、経営相談ということでの関わりはほとんどありませんでした。今回、分析についても商工会からお声をかけていただき、このような事業の一歩を踏み出すことができました。また、それだけにはとどまらず、補助金のサポートまで行っていただき、補助金の採択を受けることができました。今後も商工会を活用していきたいです。