八百津町商工会

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事業者・創業者の皆様へ

No.22-18 石膏ボード分離技術を活かした剥離紙の新たな販路開拓支援

事業内容

剥離紙製造業

従業員

11〜20名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

平成13年10月に大阪府摂津市において石膏ボードの破砕事業を立ち上げ、二水石膏粉と剥離紙に分別し、それらを販売することで収益を上げるシステムを構築し平成26年に岐阜県大垣工場を操業。 

相談内容・課題

創業して21年間、地域のお客様に支えられながら売上を順調に伸ばしてきましたが、 新型コロナウィルスの影響で厳しい経営状況に直面した。しかし、後継者候補である次女もいることから、これからの石膏ボードの破砕事業の流れや地域の状況に合った運営を考えなければ、事業継続できないと考え新しいサービスの導入及び業務効率化をすることが必要となってきた。

支援内容・活用した支援メニュー

①ビジネスモデルの構築
現在の経営状況を分析し強みや特徴を活かし、新しいサービスの導入及び製造過程の業務効率化をすることにより事業継続に期待できるビジネスモデルを構築。

②調査研究
剥離紙の販路拡大及び製造過程の業務効率化について調査研究する。

③支援メニューの有効活用
持続化補助金、経営力向上計画の活用

④事業承継計画の検討
中小企業事業承継円滑化支援事業を活用し事業承継計画書を作成する。

成果・改善効果など

①剥離紙生産による販路拡大
廃石膏ボードから処理された金属異物の混入がない剥離紙を安全な畜産用敷料として生産し、畜産農家等へ販売し販路拡大を図った。磁選機導入後の剥離紙の売上が平均34.5%UPした。

②異物混入のない剥離紙を生産する為の業務効率向上
建築用廃材として発生する石膏ボードには少なからず施工された時に使用された釘、タッカーピンなどの金属物が混入しており、当社の破砕工程はこれを人手で除去していた。今回磁力選別機を導入することで、安定して金属異物を除去でき、従業員や剥離紙を購入される生産農家等にとっても、安心安全な製品を生産できるように、また業務の効率化につながった。

③事業承継計画書の作成
中小企業事業承継円滑化支援事業を活用し専門家の支援をいただき今後の事業承継の手順が明確になった。

事業者の声

国や県の施策が多くあることに今まで気づきませんでした。持続化補助金の申請から実施、報告まで商工会の方の手厚いサポート、経営力向上計画の認定等その他補助金申請にも丁寧な対応をしていただき本当に感謝しております。今後も商工会からの支援をいただき、地域環境に貢献する企業として経営をしていきます。