下呂商工会

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事業者・創業者の皆様へ

No.22-39 販路開拓支援による売上・利益の拡大で新たな雇用の創出

事業内容

大型製缶、プラント設備、鉄骨加工、家具の製造・販売

従業員

11〜20名

支援分野

  • 販路開拓
  • 事業承継
  • IT化
  • BCP
  • 設備投資
  • 資金繰り
  • 創業
  • その他

強み・特長

第1工場と第2工場を保有( 敷地面積1495㎡ )。広い工場だけでなく大型の定盤(4.5m×12m)があることで、他社ではほとんど対応できないような大型製缶が精度よく制作可能な体制を整えている。また飲食店や会社などのオフィス用家具(壁・机・椅子・パーテーション)の設計から施工まで小ロットでも自社内で対応が可能。
高い技術力を持った職人の年齢層が高い鉄工業界の中で、従業員の平均年齢が31.8歳と同業他社と比べて若く、全員が移動式クレーンや玉掛技能講習などの資格を会社内で取得させている。

相談内容・課題

①下請受注からの脱却による売上・利益の拡大
財務分析結果からも利益率の低いプラント設備や鉄骨加工の下請受注の売上が9割以上を占めている。これまでほとんど販促活動を実施してこなかったが、大型機械や広い工場などの設備の充実、資格・技術を持った従業員が増え提供体制が整備された。そのため今後販促活動を強化し、新規元請受注の獲得による売上・利益の拡大に向けて支援して欲しい。
②従業員増加による就業規則の作成義務発生
受注増加に伴い、正従業員を新たに雇用したことで従業員が10名以上になり就業規則の作成義務が発生した。

支援内容・活用した支援メニュー

①小規模事業者持続化補助金<一般型>の活用
小規模事業者持続化補助金を活用し、営業の際でも活用できる自社の強みや施工事例などを載せた効果的なWEBサイトを作成することで新規元請受注の増加を図った。
②エキスパートバンク事業・働き方改革推進支援事業の活用
従業員が10名以上となったことで、就業規則の作成・提出義務が発生したため、自社の経営状況や労働条件に合った就業規則の作成に向けて専門家(社会保険労務士)のアドバイスを頂いた。
③アフターコロナ・チャレンジ事業者応援補助金の活用
新型コロナウイルス感染症の影響に加え、原油価格・物価高騰等の影響を受ける中で、地元地域内へ自社の設備力・技術力・対応力のPR強化に向けてアフターコロナ・チャレンジ事業者応援補助金を活用し、工場への看板の作成・設置を行った。

成果・改善効果など

①WEBサイトの作成後、売上前年比50%増加・雇用拡大
新たにWEBサイトを作成し、営業活動の際にその場で説明材料として活用できるようになった効果もあり、売上が前年比50%増加した。また、新規元請受注を含めて仕事量が増えたことに伴い正従業員が7名から13名に増え地域の雇用拡大に繋がった。
②就業規則の考え方を理解したうえでの就業規則の作成により雇用管理体制を整備
厚生労働省のモデル就業規則をベースにした考え方や具体的な条文の意味についての理解が深まった。また従業員にとっては労働条件等が明確になるとともに、事業者側も労働に関するトラブルが発生しにくい雇用管理体制の整備をすることができた。
③地元地域内での認知度向上・新規顧客の獲得
自社がどのような商品に対応・提供できるのかが一目で分かる効果的な看板の作成・設置により、昼夜問わず事業所の場所を迷わず来店できるようになったという声が圧倒的に増え、地元地域内での存在認知度向上や潜在顧客の掘り起こしによる新規顧客の獲得に繋がった。

事業者の声

取引先の紹介で商工会に加入したが国や県・町を含めた補助金などの支援施策情報の提案から今まで作ったこともなければ知らなかった経営計画の作成、補助金申請や実績報告まで的確なアドバイスや助言を頂け、もっと早く商工会に加入しておけば良かったと感じております。また、課題や問題に直面した際にも商工会に相談することで、課題解決に向けて一緒に考え親身に対応していただけました。
今後も引き続き、継続的な支援をよろしくお願いします。