第三者からの飲食店の事業承継支援
相談者
喫茶・カラオケ みち
【代表者】高島英樹 氏
【設立】令和2年
【従業員】0名
【事業内容】飲食店(喫茶店)
【強み・特長】
約40年にわたって営業してきた飲食店を引き継ぐにあたり、承継者である高島氏自身も承継する店舗の客の一人であったため、既存の固定客とも顔見知りで、店舗のみでなく、これまでの固定客も引き継ぐことが期待できた。
また、地元地域で唯一の飲食店で地域内競合が少なく、営業方法の転換により、地域住民が気軽に集う憩いの場としての店舗利用も見込めた。
高島氏は下呂温泉のホテルに勤務していたことから、接客術にも優れていた。
相談内容
被承継者が高齢となったことから、店舗の承継を持ち掛けられ、自分もチャレンジしたい反面、新型コロナウイルス感染症の影響もあって、開業資金や今後の経営にも不安を感じていた。
承継(創業)計画を練って、今後の行動計画を明確にし、各種支援制度の活用を提案した。
サポート内容
①支援の経緯
被承継者から事業廃業の相談があり、今後の店舗について尋ねたところ、高島氏に店舗を引き継いでもらうとの情報を得た。そこで、被承継者を通じて高島氏に面会し商工会の支援等について説明することができた。
②支援内容と活用した支援メニュー
第三者事業承継補助金の公募が始まり、高島氏の店舗承継が補助対象事業になりうると判断し、制度の活用と事業承継(創業)計画の作成、補助金申請支援を行った。
また、事業承継(創業)後は、税務関係の届け出支援、及び記帳支援を行うこととした。第三者事業承継補助金については補助事業として採択され、採択後は補助事業の実施支援も実施した。
サポート成果
①店舗イメージの刷新
事業承継にあたって、承継前は夜営業を主体としたスナックであったが、地元住民が気軽に立ち寄れる飲食店へ転換を図ることで新しいお客様を増やすことをめざした。
そのため、夜の飲食店のイメージを、朝から営業している明るい雰囲気の飲食店へとイメージを刷新することとした。
店内も若いお客様が立ち寄れるカフェのイメージへと刷新した
②地域住民への憩いの場の提供
地域住民には高齢者も多く、朝のモーニングタイムを楽しみたいというニーズが高いと考え、新たに朝の営業を開始した。
また、夜はこれまでよりも食べ物メニューの充実を図り、男性客主体の営業から女性客も立ち寄り易くなるように工夫した。
店外には新たに「テラス席」も設置し、お客様の様子を外からも見えるようにし、明るさ・賑やかさを演出し、誘客にもつなげたいと考えた。
<事業者様の声>
事業承継を考えていた時に、商工会より第三者事業承継補助金を紹介いただき活用することができました。商工会の支援を受けたことで、創業にあたって頭の中で考えていたことを計画書という形で目に見える形にすることができました。店舗オープン後も記帳支援、新型コロナウイルス感染症に伴う各種申請支援をしていただき、私一人ではできない部分を補っていただくことができました。